う~む…、なるほど。
お酒の抑うつ効果について、こうして改めて指摘をされると、
これから気をつけなければと反省しました。
今日11日の日経新聞「こころの健康学」では、
認知行動療法研修開発センターの大野裕先生が、
忘年会にはアルコールがつきもので、
人間関係をスムーズにする潤滑油のような役目を果たすけれども、
「こころの健康」という意味では気をつけた方がよい点もあるとして、
次のように述べられていました。
『アルコールは「ダウナー」と呼ばれ、
気分を押し下げる薬理作用がある物質群のひとつなのだ。
気分を晴らすつもりで飲んでいたアルコールのために逆に気分が落ち込み、
さらにアルコールの量が増えるという悪循環にもなりかねない。
またアルコールを飲むと寝つきが良くなるように思えるが、
眠りの質は悪くなるので注意しなくてはならない。
アルコールをたくさん飲んだ後は夜中に何度も目が覚めるようになるなど、
ぐっすり眠ることができなくなる。』
私はお酒が好きで毎日晩酌をします。
食事をしながら350mlの缶ビールを飲むのですが、
最初の一口の「のどごし」が至福の瞬間です。
そして、これで終わればよいのですが、
食後に、ついついお焼酎をお猪口で一、二杯飲んでしまいます。
私の場合、寝付きは良いのだけれど、夜中に何回も目が覚めるのは、
この一、二杯の焼酎のせいなのかもしれません。
それにしても、お酒というかアルコールに、
気分を押し下げる薬理作用があるとは、今の今まで知りませんでした。
そういえば、強烈な二日酔いの後は、
「もう二度とお酒を飲むのはよそう」と思い、とても沈んだ気持ちになります。
でも、二日もすればそんなことはすっかり忘れ去ってしまいます。
ひょっとして、アルコールには、気分を押し下げる「薬理作用」だけでなく、
都合の悪いことは忘れる、「忘却作用」もあるのではないでしょうか……?