今日14日の日経新聞一面コラム「春秋」によると、
甲子園球場での夏の全国高校野球は、今年が99回目になるそうです。
「晴れの舞台をめざし、各地で予選がまっ盛り」とのことで、
愛媛県でも昨日から地区予選の熱い戦いが始まったところです。
どの高校が甲子園への切符を手にするのか、
予想するのが困難なほど実力が伯仲しているように私は思うのですが、
球児の皆さんは、どんな展開になろうとも、
最後の最後まで全力で戦ってほしいと願っています。
なお、先ほどのコラムには、次のようなことも書かれていました。
『ブラスバンドやOBらも含め、スタンドはムードの盛り上げに懸命だ。
走者を一掃する一打に一瞬、場内は静まり、
ゲームセットで悲鳴のような歓声がわく。ここでは敗者が多数派だ。
甲子園への切符を手にするまでの道の険しさを改めて思う。
一方で、常勝を求められる強豪チームのプレッシャーも相当なもののようだ。
夏の甲子園で2004年、05年と連覇した北海道の駒大苫小牧高。
当時の香田誉士史監督は自身の評伝「勝ち過ぎた監督」で、
最初の優勝後の1年間の重圧を「百キロのバーベル」とたとえた。
2度目の優勝時には「顔が引きつっちゃって」。
06年も決勝に駒を進めたが、対戦相手に点を入れてほしいとさえ思ったという。
勝ち続けることはきわめて難しい。いつかは誰もが敗れる。
徳島・池田高を率いた名将、蔦(つた)文也監督はこんな言葉を残した。
「人生は敗者復活戦」。負けて涙を流す皆さん、負けにこそ学ぼう。』
「人生は敗者復活戦」……。確かに、そのとおりですね。
そのためには、高校野球に限らず、
人生のさまざまな局面で失敗や挫折を経験した際に、
再度挑戦できるような土台づくりや風土づくりが、
個人にも社会にも必要ではないかと強く感じた次第です。