金融政策に関する日記が続いています。
別に意図して書いているわけではありません。たまたまです。
さて、本日20日の日経新聞電子版に、
『上がらぬ物価、日銀どう動く リフレ派3氏に聞く』
という記事が掲載されていました。
2013年の異次元緩和の開始から4年が経過しても、
日銀が掲げる2%の物価上昇目標が遠いことについて、
日銀が打つべき手を聞いたもので、その理由は概ね次のようなものでした。
A氏 ⇒ 原油価格の急落が主因だ。
CPIの下落要因を分析すると原油価格の下落の影響が一番大きい。
B氏 ⇒ 企業の価格転嫁メカニズムが破壊されている。
過去15年以上のデフレのトラウマで
企業経営者が値上げに臆病になっているためだ。
合理的な経営判断では値上げをして収益を確保した方がいいのに、
値上げをすると売れなくなると過剰に心配している。
C氏 ⇒ 13年に異次元緩和を始めて、
最初はインフレになるのではないかと 人々の期待が高まったが、
14年4月の消費税率引き上げ、
インフレ期待は急激に後退した。
う~む、よく分かりませんが、これを読むと、
日銀が物価上昇目標が達成できていないのは、
「原油価格の急落」、「企業の価格転嫁メカニズムの破壊」、
「消費税率引き上げとマイナス金利導入」といった
外的要因ばかりのような気がします。
でも、リフレ派理論そのものに問題はないのかしら…?
ちなみに、日銀が打つべき手については、
「マネタリーベースの拡大」、「外債購入」、
「上場投資信託のさらなる購入」などでした。
「打つべき手が、だんだん少なくなっている」という理解でいいのでしょうか…?