今月21日付けの「溜池通信vol.621」の内容がとても面白かったです。
特集のタイトルは、『平成30年史の中の安倍政権』でした。
是非、一読をお薦めします。
内閣支持率がここ2カ月で急落していることについて、
「かんべえ」さんの仮説によると、有権者は「平成の終わり」を意識し始めており、
それが内閣支持率に化学変化をもたらしているというもので、
「昭和の終わり」の時ほどではないにせよ、
「間もなくひとつの時代が終わる」という意識が知らず知らずのうちに、
メンタルな変化をもたらしているのではないか、
つまり今回の支持率急落は、単に「長期政権が飽きられた」
ということが本質なのではないか、ということでした。
う~む……、相変わらず鋭いご指摘だと思います。
そして、「かんべえ」さんは、安倍首相の次の一手は、
野党が力を得ているのではなく、「飽き」という内なる敵が相手なのだから、
それほど難しくないとして、次の3点を示されていました。
①後継者が誰かを「見える化」すること
それだけで「安倍一強」への警戒感は半減する
②内閣改造人事において、政権の骨組みを含めた大幅刷新を行うこと
③「ボトムアップ型」手法を取り入れること
ときには「弱い首相」の振りをするのも一案
なお、「かんべえ」さんは、平成30年史を振り返って、
「危機感」と「リーダー」と「世論の支持」という3要素のうち、
ひとつでも欠けると改革は進まないとも述べられていました。
私は、今の安倍自民党の政策を全面的に支持している訳ではありません。
しかし、「かつての民主党政権時代に戻るのは、もうこりごり」というのが
正直で偽らざる気持ちです。
話は変わりますが、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドに、
『知らず知らずのうちに』という名曲があります。
♬知らず知らずのうちに 君を好きになって
知らず知らずのうちに 夢を見ていた ………
内閣支持率も、「知らず知らずのうちに」急落するものなのですね…。