一昨日16日の溜息通信「かんべえの不規則発言」で、
「かんべえ」さんこと、双日総合研究所の吉崎達彦さんが、次のようなことを書かれていました。
『近ごろ気になるモノ言い2点。
・米英仏の(決意を)支持する。(安倍首相)
・(記憶にある限り)会っていない。(Y経済審議官)
いずれも単純に( )内をすっ飛ばすと、
いろいろ不都合が生じるという「大人の事情」があるからでしょう。
前者は「米英仏のシリア攻撃を、無条件に支持しているわけじゃないですよ~」
という内外への遠慮を包摂しており、
後者は「私だって辛いんですよ~そこんとこ、察してくださいよね~」
という心の叫びがあるものと拝察いたします。
前者の場合、西側諸国に対しては「よしよし、やっぱり日本は我々の味方だ」と安心させ、
ロシアに対しては「日本は我々に対して少しは配慮があるらしい」とご納得いただこうという
「未必の故意」みたいな腹積もりがあるのでありましょう。
後者の場合は、「S前国税庁長官は刑事訴追の恐れがある証人喚問だったけれども、
私の場合はただの参考人招致ですから。
でも、それで国会で非協力的な態度を取って、みすみす内閣支持率を落とすのは、
とっても心苦しいんです~!」という忖度がありそうです。
いずれにせよ、言葉は素直にうわべだけで受け止めちゃいかんというお話しでありました。』
う~む、なるほど‥‥。この記事を読んで初めて気がつきましたが、
安倍首相は、米英仏の「決意」を支持しただけだったのですね‥‥。
私は、安倍首相のさきほどの発言で、「対ロシア関係」が冷え込むのではないかと思っていました。
「かんべえ」さんご指摘のように、
言葉は素直にうわべだけで受け止めてはいけないことがよく分かりました。
でも、ここまで人の発言に注意しなければならないとすれば、
なんだか人間不信に陥ってしまいそうです‥‥。