『人に強くなる極意』(佐藤優著:青春新書)と『安倍官邸「権力」の正体』(大下英治著:角川新書)を
読了しました。いずれも職場の上司からいただいた本です。
まず、『人に強くなる極意』は、人間力を強化するために必要な基本技法である、
「怒らない」「びびらない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」
「先送りしない」という8つのテーマについて、著者の考えを披歴した本です。
この本のなかで、著者は次のようなことを述べられていました。
『あなたには、プライベートで飾らないでつき合える相手、素のままでつき合える相手がどれくらいいますか?
~(略)~ 人生で一番悲しいのは何か。もはや飾らない相手も、生き方も求めなくなることです。
それは素の自分、本当の自分がないということでもある。
素になることすらも演技になってしまうとしたら、これは悲しいことです。
結局、飾らない力を得るには、自分が何者であるかを明確にするということに尽きると思います。
人間としての根っこがどこにあるのか、国や民族、故郷や家族、信条や哲学‥‥‥。
あなたにはその軸がありますか?
軸がはっきりしているからこそ、虚と実のはざまでどんなに揺れ動いても、飾らない自己、
飾らない関係をつくることができる。
~(略)~ みなさんの根っこがどこにあるか、ぜひ自分に問いかけてみてください。』
この記述を読んで、安岡正篤先生が『活眼活学』のなかで、
同じようなことを述べられていたことを思い出しました。
著者のいう「根っこ」というのは、安岡先生の「一切を剥奪されても、奪うべからざる永遠のもの、
不滅なもの」と「同義語」だと感じました。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: 新書
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次に、『安倍官邸「権力」の正体』です。
著者はこの本の「はじめに」で、「権力の正体」をズバリ次のように述べられていました。
『安倍総理は、個人的カリスマ性においては小泉純一郎元総理に及ばないが、
安倍総理を支え続けたいという人たちを惹きつける能力においては、はるかに優れている。
それゆえ、支持率の高さを保ち、長期政権を実現できているといえよう。
そり人たちの「結束力」こそ、安倍官邸の強い権力の正体といえよう。』
私は、関係者の「結束力」もさることながら、
第一次安倍内閣の挫折から関係者が学んだ「失敗学」にあるのではないかと思います。
なお、余談ですが、この本のなかに、
『官僚は基本的に「こんなに頑張っています」というアピールと「新しいことはできません」
という消極姿勢で動いている。そんなときに、世耕がよく使うフレーズがある。
「できない理由はいい。何とかやれるように考えてきてくれ」
これは、菅官房長官もよく使う“決まり文句”になっている。』
まさかとは思いますが、〇〇問題でもこの“決まり文句”を使ったのではないでしょうね‥‥?(苦笑)
いずれにしても、挫折から再チャレンジする関係者の信念や努力などについて学ぶことの多い本でした。
- 作者: 大下英治
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/01/10
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