昨日6日の産経新聞「正論」に、雪斎先生こと、櫻田淳・東洋学園大学教授が、
『日米同盟の真贋が問われる「真実の瞬間」は、確かに近づいている』
というタイトルの論評を寄稿されていました。
この論評のなかで特筆すべきは、「安保法制評価」に関しての記述でした。
雪斎先生は、先日の衆院選挙の結果、
冷戦期の日本政治を特色付けた「55年体制」下の自民党「1党優位」の様相が復活し、
定着しようとしているかのようであり、「55年体制」下の日本政治の様相は、
「傲岸な一人横綱」と「稽古を怠る平幕」の相撲に例えられるものであったけれども、
その様相は平成の御代も末に至って鮮明に再現されようとしているとして、
次のように述べられていました。
『北朝鮮情勢の緊迫が語られる中、「稽古を怠る野党」の姿を象徴するのが、
この度の選挙の焦点であった立憲民主、希望両党における安保法制評価である。
立憲民主党はその躍進が語られるかもしれない。
これに共産、社民両党を併せた「日本左派連合」の獲得議席は70に満たない水準に終わった。
「日本左派連合」が総議席の15%を占めるにすぎない勢力にまで零落した
ということの意味は重要である。
枝野幸男・立憲民主党代表は「安保法制を前提とした9条改憲には反対」と語っているが、
立憲民主党が既に「泡沫(ほうまつ)政党」と化しつつある共産、社民両党と
轡(くつわ)を並べる限り、その党勢は尻すぼみであろう。
次に、希望の党に至っては選挙中には安保法制容認を踏み絵としたにもかかわらず、
態度を変える議員が続出している。
安保法制評価のような安全保障案件で二言を弄するような政治家は、
その「信頼性」において最低の部類に属する。希望の党の失速も当然と評すべきか。』
この記述のなかで、『安保法制評価のような安全保障案件で二言を弄するような政治家は、
その「信頼性」において最低の部類に属する。』という個所は、
まことにもってそのとおりだと思います。
このような全く信頼できない政治家とは、いったい誰を指すのでしょう‥‥?
こういう方々は、きっと政治家でなく「政治屋」と呼ぶのでしょうね。
そこで、「社会の公器」である報道機関に是非お願いがあるのですが、
「二言を弄した」「最低の部類に属する」政治家でなく「政治屋」の
国政における今後の言動を、私たち国民に広く知らせていただきたいと思います。