先の衆院選挙で、リベラル勢力の結集を訴えた立憲民主党が躍進したことは
記憶に新しいところですが、一昨日29日の日経新聞「風見鶏」は、
『「リベラル」とは何か』というタイトルのコラムで、次のようなことが書かれていました。
『自民党内でリベラルとされてきた派閥「宏池会」を率いる岸田文雄政調会長に
立民リベラルとの違いを聞いてみた。
「イデオロギーや主義主張に拘束されず、徹底した現実主義が宏池会の本質。
経済重視・軽武装も最初からそれありきではなく、
国民の豊かさや安全のためにどうあるべきかで政策がつくられてきた」
安保法に賛成が保守で、反対がリベラルなのではなく、
ときどきにいちばんよい結論を出すのがリベラルという趣旨だろうか。
枝野氏も自身の立ち位置について同じような説明をする。
「われわれは右でも左でもない。伝統を守り、漸進的な改革を求めていく。
困ったときはお互いさまというのが日本。
こちらは『和をもって貴しとなす』だ」
岸田氏にしても、枝野氏にしても、
単純な「保守VSリベラル」の構図に持ち込まない方が得策との判断があるのだろう。』
う~む、弱ったな‥‥。
「リベラル」の定義や「保守」との相違が理解できなくて、頭が混乱してきました。
ちなみに、今月19日の日経新聞では、
日本政治における「リベラル」と「保守」の主なイメージが次のように整理されていました。
・リベラル⇒憲法9条改正反対、アジア重視、対話外交に軸足、個人の権利や平和主義の尊重、
分配政策を重視
・保守 ⇒憲法9条改正推進、日米安保重視、防衛力強化、伝統や家族などの価値観重視、
小さな政府路線
再び、う~む‥‥。この整理からすると、私は一体どちらに属するのでしょう?
思想的には「保守」の立ち位置に近いと思いますが、
「小さな政府路線」には抵抗感を覚えますから、その意味では「リベラル」のような気がします。
私が学生時代の「左翼」や「右翼」のように、
今はあまり「イデオロギー」にこだわる時代ではないのかもしれません。