今日4日の朝日新聞一面コラム「天声人語」は、「みかん」の話題でした。
芥川龍之介の短編小説『蜜柑』の導入部分に続いて、コラムは以下のように続きます。
『 ~(略)~ 寒さを感じると、みかんのおいしい季節である。
七十二候では今が「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」にあたる。橘は古来、かんきつ類の総称という。
そう言えば少し前から、よその庭で黄色くなった実を眺めるのが、駅に向かう朝の楽しみになっている。
冬の果物の代表とも言えるみかんだが往年の勢いはないようだ。
出荷量は最盛期の1975年に比べ、5分の1ほどしかない。
「こたつでみかん」は失われつつある光景なのか。こたつも暖房の主役を降りてしまった。
会社の机でみかんを。そう呼びかけるのが、食育などを担うNPO法人、青果物健康推進協会だ。
産地などと組んで、社員食堂の前にみかんを並べる。
協会の近藤卓志(たかし)さんは「コーヒーブレークの代わりに、みかん休憩を。
和やかな雰囲気になります」と言う。〈蜜柑むく親しき顔に逢(あ)ふごとし〉鍛冶本輝子。
テーブルでも移動中でも仕事の合間でも。
暖かな色と甘酸っぱさがぴったりくる場面を探すのも、いいかもしれない。』
はぃ‥、適宜適切な時期に、みかんのPRをしていただき、ありがとうございます。
ご案内のとおり、私の故郷・愛媛県は、
かんきつ類(温州みかんと中晩柑類の総称)の収穫量と品目数がともに日本一の“かんきつ王国”で、
八幡浜市など県内のみかん産地は、今がまさに収穫の最盛期となっています。
我が家でも、かつてのような家族団欒の「こたつでみかん」の風景はなくなりましたが、
父が毎日のようにスーパーで県内産みかんを買ってくるので、
この時期、台所のテーブルの上に、みかんを欠かしたことはありません。
(ちなみに、父はみかんを毎日食べるので、冬に風邪を引いたことがほとんどありません。)
皆さんも是非、愛媛県産みかんを味わってみてください。
コラムでも指摘しているように、きっと心まで温かくなるはずです。