週明けの今日も寒い一日となりました。
「坂の上の雲」の秋山真之ではありませんが、「あまりの寒さに〇〇〇ちぢまる」です。
一体いつまでこの寒さは続くのでしょうね‥‥。
さて、朝日新聞デジタル版によると、
東京では詩人・谷川俊太郎さんの展覧会が開催されているみたいですね。
その東京には美術館や博物館がたくさんあるほか、
今回のような展覧会も一年を通じてどこかで開催されているようで、
すぐれた作品に出合える機会が多くていいですよね。地方住まいの私には羨ましい限りです。
もっとも、東京の人混みがちょっと苦手で、大学卒業後は故郷に帰ってきた私ですが‥‥。
ところで、さきほどの記事では、
谷川さんの「自己紹介」や「さよなら」という詩が紹介されていましたが、
私が持っている『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)のなかでは、
「あなたはそこに」という詩が大好きです。
『あなたはそこにいた 退屈そうに 右手に煙草 左手に白ワインのグラス
部屋には三百人もの人がいたというのに 地球には五十億もの人がいるというのに
そこにあなたがいた ただひとり その日その瞬間 私の目の前に
~(中略)~
ほんとうに出会った者に別れはこない あなたはまだそこにいる
目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける
あなたとの思い出が私を生かす 早すぎたあなたの死すら私をいかす
初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も』
外は寒いけれど、大好きな詩に触れると、心はぽかぽかに温まります。
- 作者: 谷川俊太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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