今月10日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、その前日の9日に続いて、石橋湛山の
「地方自治体の政治は、真に住民自身が、自身のために、自身で行う政治たるを得る。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『戦後、首相も務めたこの言論人は、大正期末にすでに「分権主義」を唱え、
市町村にもっと独自の財源を充てるべきだと主張していた。
理由は、東京一極集中がだめだというのでなく、
人々が政治の見物客にならずにそれを身近で見、判断し、関与すること、
つまり地方自治が「国民の公共心と聡明とを増進する実際教育」の場だというところにあった。
「石橋湛山評論集」から。』
今日14日、菅義偉・内閣官房長官が、自民党両院議員総会で第26代総裁に選出されました。
新総裁は総務大臣の経験者でもあります。
「地方自治の本旨」や「地方分権の意義」については、十二分にご理解されていると存じますが、
新総裁のリーダーシップのもと、地方の目線に立った国政が推進されることを期待したいと思います。