七十二候では「蕗のとう花咲く」(1/20 ~ 1/24)です。
「こよみのページ」のHPには、
「一年で一番寒さの厳しい頃 。逆の見方をすれば、
これからは暖かくなると言うことである。春はもう目前である。」という解説があります。
このところ、厳しい寒さが続いていますが、季節は必ず冬から春になります。
けれども「コロナ」は、「もう目前」というのが見通せません。
出口の見えないトンネルを走り続けなければならないのは、とても辛いものがあります。
さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、社会学者・加藤秀俊さんの
「だれでも年をとればどこかでけじめをつける時がやってきます。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『人生のある段階で「ケリをつける」知恵の一つに「隠居」というのがあった。
仕事や生計の前線から身を退く、その時期はかつては自分で決めたと、社会学者は言う。
が、俸給生活が中心の現代は、ケリは「定年」という形で申し渡される。
ましてや、隠居した者たちの自活のしくみ(隠居講)が
かつて存在したことなど想像もできなくなっていると。「人生のくくり方」から。』
う~む、なるほど‥‥。
「仕事や生計の前線から身を退く、その時期はかつては自分で決めた」ですか‥‥。
そういえば最近は、「ご隠居さん」という言葉を聞かなくなりました。
私はといえば、いよいよ仕事からの完全リタイアの時期が迫ってきました。
これが一つの「ケリ」‥、人生の「折目・節目」になることだけは間違いありません。