今日は町立図書館に行って、9月17日(日)から9月23日(土)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間は印象に残る「ことば」が盛りだくさんでした。
まず、9月17日(日)は、千葉望さんの「強い光には濃い影がつきものなのです。」、
そして、翌9月18日(月)は、神崎宜武さんの
「存続するには、それなりの理由がある。滅亡するには、それなりの理由がある。」という「ことば」で、
それぞれ鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『SNSではたいていキラキラしたことばかり発信されるから、
他人と自分との差が実態よりも大きく見えるとノンフィクション・ライターは言う。
他人はうまくやっていて自分だけが損をしているとつい思い込むと。
何をしてもとくに目立つほどではない人がこうして不全感に苛まれ、多幸感の演出競争にのめり込んでゆく。
遠近感を狂わせて。「遠くの人と手をつなぐ」から。』
『香具師(やし)や渡り職人、門付けや木偶(でく)まわし、博労などの旅の渡世、サンカら漂泊の民。
その生業(なりわい)を描いたあと、彼らが歴史のある時期それぞれに消えていった経緯を、
民俗学者はこう記す。
誰かが子細を記録にとどめねば、「一所不住を通さざるをえなかった」人びとの存在もなきことになる。
そのしのびなさがこの人の聞き取りの仕事を支えてきた。「日本人の原風景」から。』
はぃ、今回はいろいろいと勉強になりました。
まず、「多幸感の演出競争」や「遠近感を狂わせる」は、私には思いつかない表現です。
そして、「香具師(やし)」「門付け」「木偶(でく)まわし」「サンカ山窩)」「一所不住」
という言葉には、私は初めて出合ったように思います。
特に「サンカ」は、「日本にかつて存在したとされる放浪民の集団」であることを知りました。
私にはまだまだ知らないことがたくさんあります‥。これからも「知るを楽しみたい」です‥‥。