しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

人であるとは難儀なこと

今日で7月も終わり、明日から8月が始まります。

今日も厳しい暑さとなりましたが、この暑さはしばらく続きそうです。我慢、我慢ですよね‥。


さて、朝日新聞デジタル版の無料会員である私は、月5本まで会員記事を読むことができます。

最後の1本は、7月28日の一面コラム「折々のことば」を選ぶことにしました。

それは、フランスの批評家、ロラン・バルトの「嫉妬するわたしは四度苦しむ。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『嫉妬している人は、自分が排除されたことに苦しみ、

 自分が嫉妬という攻撃的な感情に囚(とら)われていることに苦しみ、

 その感情が愛する人を傷つけることに苦しみ、

 そして自分がそういう凡庸な感情に負ける「並みの人間」であることに苦しむ。

 いずれの局面でも自分を外せない。人であるとは難儀なことだ。

 フランスの批評家の「恋愛のディスクール・断章」(三好郁朗訳)から。』


人であるとは難儀なこと‥‥。はぃ‥、まことにごもっともなお言葉だと思います。

ちなみに、「嫉妬」に関しては、

フランスのモラリスト文学者、ラ・ロシュフコーの、次のような箴言もあります。

「嫉妬の心には、愛よりもさらに多くの自己愛がある。」