しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

確信をもって主張することの矛盾

今日は良く晴れ渡ったものの、冷たい風が強く吹く一日となりました。

「西の海岸」に沈む綺麗な夕陽を見に行きたかったけれど、

海から吹く冷たい西風をまともに受けそうだったので、意志が弱い私は、躊躇なく断念しました。(苦笑)


さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、

パスカルの「懐疑論について疑いながら話す人は少ない。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『あらゆるものは疑いうる、絶対的な真理などというものは存在しないと、

 確信をもって主張することの矛盾を言っている。

 駄洒落(だじゃれ)ではないが、「会議を減らすための会議を早急に設定せよ」と言うようなもの。

 そういえば、「謙虚になれ」と声高に叱りつける人もいる。その言葉はいうまでもなく謙虚でない。

 17世紀フランスの思想家の「パンセ」(前田陽一・由木康〈ゆうきこう〉訳)から。』


はぃ‥、含蓄に富むお言葉と解説です。パスカルはこんな言葉も残していたのですね‥‥。

鷲田さんには、同じフランス人で、パスカルと同時代を生きた、

ラ・ロシュフコー箴言も、ぜひこのコラムで取り上げてほしいものです。