私の好きなフォークソングの名曲の一つに、ザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」があります。
♬ イムジン河 水清く とうとうと流る 水鳥 自由に むらがり 飛び交うよ
わが祖国 南の地 おもいははるか イムジン河 水清く とうとうと流る
今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、その「イムジン河」を題材にした、次のような内容のコラムでした。
『だれが祖国を二つにわけてしまったの――。
音楽バンド、ザ・フォーク・クルセダーズが1960年代に演奏した「イムジン河」の一節だ。
朝鮮半島生まれの歌を元に松山猛さんが日本語詞を補い、今も広く歌い継がれる。
題は分断ライン近辺を流れる実在の川を指す。
2002年の再結成コンサートでメンバーのきたやまおさむさんが語った。
「この歌は今も現実を歌い上げています」。さらに「イムジン河は世界のどこにでも、そして今日、
私たちの間にも流れている川だといえそうです」。このライブから20年たつ。
半島分断は変わらず、世界や人々の亀裂は加速しているかのようだ。
ウクライナを巡り緊張が増している。もしもロシア軍が侵攻したら、
国土の中央を流れる川でウクライナという国が東西に分割される可能性もあると、専門家の予測にあった。
冷戦時代の「鉄のカーテン」が場所を変えて再現されてしまうのか。
しかも今回は「進歩的な社会体制の普及」という一応の大義名分すら無くだ。‥‥』
コラムに出てくる「国土の中央を流れる川」というのは、「ドニエプル川」を指すのでしょうか‥?
「ドニエプル川」と聞けば、第二次世界大戦中に行われた独ソ戦の「ドニエプル川の戦い」が想起されます。
報道によると、ロシア軍は今月10日、ウクライナの北に位置するベラルーシで
同国軍と大規模な合同軍事演習を始るなど、ロシアとウクライナの緊張はさらに高まっているようです。
「イムジン河」は名曲で、今も歌い継がれているけれど、このような切なくて哀しい歌詞とメロディの曲が、
ドニエプル川を題材にして生まれることだけは、なんとか避けてほしいものです‥‥。