しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一体いつになれば‥‥

良く晴れて気温も上昇し、春らしいお天気となりました。日照時間も随分と長くなりました。

さて、今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、ロシアのウクライナ侵攻に関連した内容でした。

その全文を次のとおり引用させていただきます。


第2次大戦下、ベラルーシに住む17歳の少女がナチスドイツとの戦いに志願し衛生係として従軍する。

 現場は悲惨だった。大勢の青年が兵士として送り込まれ、次々に倒れていく。

 あと数分の命の若者にキスをし優しい言葉をかける。それ以外、何の助けにもなれない。

 女性たちの戦争体験を聞き書きした「戦争は女の顔をしていない」

 (スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、三浦みどり訳)に載る証言のひとつだ。

 著者は独ソ戦の主戦場、ウクライナ生まれのベラルーシ育ち。17歳の少女は戦場で思う。

 こんなにつらい思いをした人たちは、きっと互いをいたわりあうようになる――。

 現実はニュースで見る通りだ。

 作家アンドレイ・クルコフの「ウクライナ日記」(吉岡ゆき訳)によれば、

 原著が出た2014年には東部を親ロ派が押さえ「人々は戦争の振動を感じていた」。

 ロシアはウクライナでの戦争を欲しており、

 プーチンは夢見る人ではなく計画し実行する人間だとの見立ては当たってしまった。

 ある島で「守備隊全員が戦死」(米CNN)するなど死者の数が日々増える。

 映像では戦車が走る雪原も、春には花が咲くかもしれない。野の草を少女が摘み、その夫は戦場へ赴く。

 そんなウクライナの子守歌をもとにした米国の反戦歌「花はどこへ行った」は、こう繰り返す。

 「一体いつになれば、人は学ぶのだろう?」』


このコラムを読んで、久しぶりにPPMが唄う「花はどこへ行った」(Where have all the flowers gone?)を

You Tubeで聴いてみました。

♬ When will they ever learn ? いつになくこの旋律が悲しく聞こえます‥‥。

この反戦歌が、まさに今、戦場と化しているウクライナの子守唄をもとにしているなんて、

あまりにも不条理というか、皮肉以外のなにものでもありません。


余談ですが、PPMには「500マイルも離れて」という名曲もあります。