NHKテレビテキスト、100分de名著『知里幸恵~アイヌ神謡集』を読了し、
同時にテレビ番組の視聴も終えました。
テキストの執筆者で番組の指南役は、言語学者で千葉大学名誉教授の中川裕さんでした。
『「銀の滴降る降るまわりに 金の滴降る降るまわりに」という美しいフレーズで始まる「アイヌ神謡集」。
才能を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵(1903ー1922)が、
アイヌ民族の間で謡い継がれてきた「カムイユカㇻ(神謡)」の中から13編を選び
平易な日本語訳を付して編んだものです。』
番組HPでは、「アイヌ神謡集」はこのような文章で紹介されていますが、
テキストを読んで私がとりわけ感動したのは、
「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました」で始まる、美しい「序」の文章でした。
中川先生が述べられているように、
「若干十九歳の、しかも文学を専攻したわけでもない一地方の少女が、
初めて公に著したものとは思えない美文・名文」だと思いました。
しかし、そういう私は、アイヌのたどってきた歴史を、このテキストを読むまでまったく知りませんでした。
「日本文化」という時には、いろいろな文化が日本という国の歴史を構成していることが、
今回、テレビでの中川先生の分かりやすい解説と、このテキストによって、理解できたように思います。