『知的戦闘力を高める独学の技法』(山口周著:)を読了しました。
著者の作品を手に取るのは、『武器になる哲学』以来のことです。
もっともこちらは、ほぼ積読状態になっていて、時々ページをめくる程度です。
本書の中で印象に残ったのは、「リベラルアーツ」についての次のような記述でした。
『リベラルアーツを、社会人として身につけるべき教養、
といった薄っぺらいニュアンスで捉えている人がいますが、これはとてももったいない。
リベラルアーツのリベラルとは自由という意味です。アートとは技術のことです。
つまり「リベラルアーツ」というのは、「自由の技術」ということです。
では、ここでいう「自由」とは何なのか?
元々の語源は新約聖書のヨハネ福音書の第8章31節にあるイエスの言葉、
「真理はあなたを自由にする」から来ています。
「真理」とは読んで字の通りで「真の理」(=ことわり)」のことです。
時間を経ても、場所が変わっても変わらない、普遍的で永続的な理(=ことわり)が「真理」であり、
それを知ることによって人々は、その時その場所だけで支配的な物事を見る枠組みから自由になれる、
といっているわけです。』
はぃ、いつか孫娘から「なんで勉強するの?」と尋ねられたら、
「それは自由になるため」と答えたいと思います。
そして本書では、章末などに引用されている古今東西の著名人の名言・箴言も参考になりました。
ちなみに、最初に目に飛び込んでくるのは、チャールズ・ダーウィンの
「思うに私は、価値のあるものはすべて独学で学んだ。」という「ことば」です‥‥。