「どうも世界は悪い方向に向かっているのではないか?」と感じました。
ウクライナ侵攻に関し、「米メディアは15日、米国とロシアの高官が
数日内にウクライナの戦争終結に向けた和平交渉をサウジアラビアで開始すると報じた。」という内容の
今日の愛媛新聞一面に掲載された記事を読んだ際の正直な感想です。
先日の日経電子版には、「トランプ流ウクライナ停戦~対ナチス「宥和」再現の愚」というタイトルの
次のような内容の記事が掲載されていました。
『米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領はウクライナ戦争停戦を巡り、直接対話に臨む。
占領地の併合追認などの要求を突きつけるロシアの言い分を米国が受け入れ、
ウクライナに過度な譲歩を迫れば危うい。ナチス・ドイツへの宥和(ゆうわ)政策が世界大戦を招いた
1938年の失敗を再現しかねない。‥‥
‥‥それでも大きな問題が二つある。まず侵略の被害国であるウクライナの意向が
あまり反映されていないこと。次にロシアの要求を大幅に認める恐れがあることだ。
欧州史を振り返れば、1938年に似ている。』
記事が指摘している「1938年」には、「退潮しつつも超大国だった英国のチェンバレン首相らが、
領土拡大はこれを最後という条件でドイツの要求を認めた」という「苦い過去」があります。
う~む‥‥。ここでも「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という言葉を思い起こします。
今、『フランクリン・ローズヴェルト』(佐藤千登勢著:中公新書)を読み進めています。
第二次世界大戦中、ローズヴェルトは、ラジオの前にいるアメリカ国民に向けて、
窮地に陥っているイギリスへの支援の必要性について、
「誰もトラを手なずけてネコにすることはできない」と述べたそうです。
ピッタリのタイミングで本のこの言葉に遭遇し、自分でも驚いています‥‥。