今日11日の日経新聞一面には、
政府が2019年元日を念頭に制度設計する検討に入ったこと、
皇太子さまの即位に備え、新たな元号の検討にも着手したこと、
この2点が書かれていました。
突然の報道で、ちょっとびっくりしましたが、
政府としては、当然・必然の検討作業なのかもしれません。
この記事を読んで、元号が「昭和」から「平成」になった時のことを思い出しました。
緊張しながら読み上げられていた姿は、今でもまぶたの裏に焼き付いています。
「史記」の「内平外成(内平かに外成る)」、
「書経」の「地平天成(地平かに天成る)」からで、
「国の内外、天地とも平和が達成されるという意味」
であることが説明されていますが、その提案者について私は、
その著書を通じて崇拝している、陽明学者の安岡正篤先生だと思っていました。
「安岡先生の発案ということは有り得ない」という意見があるようです。
う~む……、真偽の程はわかりませんが、
昭和天皇が御存命中に、安岡先生など高名な先生方が、
水面下で検討されていたのは確かなような気がします。
さて、先ほどの報道によると、今回、政府の想定どおりに進めば、
もし2019年元旦に新元号に変われば、その時の私は、
「昭和」・「平成」・「新元号」と、三つの御代を生きることになり、
同時に、激動の「昭和」の記憶は、ますます遠くなっていきます。
いずれにしても、静謐な内外環境のもとで皇位継承がなされること、
国民の多くが納得し歓迎する「新元号」になることを、
今から国民の一人としてお祈りするとともに、この目で見届けたいと思います。