しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

止まない雨に思う

こちらは、今日もどんよりとした曇り空で、時折、小雨が降りました。

私は、このお休みの間に十分静養したつもりなのに、

鼻づまりやのどの痛みなど、風邪の症状はなかなか抜けず、

気圧が低いせいか、めまいの症状も再発して、絶不調の状態が続いています。

明日から仕事がまともにできるのか、とっても心配です‥‥。


さて、お昼過ぎから、ヘンコプターが飛ぶ音が窓越しに何度も聞こえてきます。

防災ヘリなのか取材用ヘリなのかよく分かりませんが、

大雨被害の大きかった大洲市西予市など、南予方面を往復しているのでしょうか?

それにしても、「心耳を澄ます」どころか、「悪夢を見ている」ような今回の集中豪雨でした。


広島県愛媛県などでは、すでに何人もの命が失われた。

 多くの住まいが奪われ、工場や商店の被害も重なる。

 まだ大きくは報じられていない地域でも、さまざまな傷が広がっている可能性は高い。

 ハルウララ人気は全国からの支援がつくった。

 混乱と悲嘆の中にいる人たちに向けできることは何か。想像力を働かせたい。』

今日8日の日経新聞一面コラム「春秋」には、このように書かれていました。


「想像力」‥‥、確かにそうなんでしょうが、

今はただ、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、行方不明の方々のご無事をお祈りします。

母の命日の雑感

今日から、二十四節気の「小暑」(7/7~7/22)、七十二候では「温風至る」(7/7 ~ 7/11)が始まりました。

「こよみのページ」や「暮らし歳時記」のHPでは、

小暑」は「梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。集中豪雨のシーズン。

蓮の花が咲き、蝉の合唱が始まる頃」、「温風至る」は「熱い風が吹き始める頃。

温風は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが増す。」との解説がありました。


そして、今日は七夕。七夕は母の命日です。

平成8年7月7日に62歳で亡くなってから、早や22年が経過しました。

そして、私も今年で、母が亡くなった年齢まで生きたことになりますが、

軟弱な精神と身体の持ち主なので、父のように長生きはできそうにありません。


さて、断続的に降り続いていた雨は、小降りになったものの、今日も止むことはありませんでした。

小暑」は「集中豪雨の季節」、その言葉どおりに、西日本各地は記録的な大雨に見舞われ、

愛媛県内でも被災による悲しい知らせが相次ぎました。

自然の猛威の前には為す術がないことを思い知り、やるせない思いで天を仰いでいます。


また、今この時間も、消防、警察、自衛隊など大勢の方々が

この厳しい状況のなかで、懸命に救命作業や復旧作業に従事されていると聞きます。

これ以上被害が拡大しないことを切に祈っています。

沛然として‥‥

昨日夕刻から、くしゃみ、鼻水、のどの痛みが激しくなりました。

いつものアレルギー症状なのか、それとも夏風邪をひいたのか‥‥。

今日はさすがに身体がしんどくて、仕事をお休みすることにしました。

昨日の日記に、毎日10時間以上眠る生活を送りたいと書いたところですが、

今日、朝から晩まで寝たので、さっそく実現することとができました。(苦笑)


寝床に臥せっていると、窓の外から断続的に強雨が降る音が聞こえてきました。

このような雨のことを、「沛然(はいぜん)として大地を打つ豪雨」と呼ぶのかな?‥‥

と考えていましたが、

凡人の私は、「心耳(しんじ)を澄ます思い」という境地には、なかなか到達することができません。

眠りについてのコラムに学ぶ

今日5日の朝日新聞一面コラム「天声人語」は、「眠り」に関して書かれたものでした。

睡眠に悩みのある私にとって、とても参考になることが書かれていたので、

その全文を次のとおり、この日記に書き残しておこうと思います。


『先週来、体調がいま一つさえない。深夜や明け方にサッカー中継を見るせいだ。

 日中、抗しがたい睡魔に襲われ、疲れが尾を引く。

 にわか「夜更かし族」向けの処方箋(せん)はないものだろうか。

 「2日間夜更かしをしても3日目で規則正しい生活に戻せば、体内時計はある程度修正されます」。

 労働と睡眠の研究で知られる大原記念労働科学研究所の佐々木司・上席主任研究員は指摘する。

 水曜を「ノー残業デー」とする会社が多いのもこの理由による。

 月、火に残業しても水曜に早く帰れば大崩れを防げるという。

 体内時計の狂いを小さくするカギは「アンカースリープ」だ。

 船が海にアンカー(いかり)を沈めるように、夜のうちにわずかでも眠ることで、

 リズムの乱れを最小限にする。

 具体的には、午前0時から4時の間に最低2時間の仮眠をはさむのが大切という。

 なるほど、どれも実践的な教えである。

 病院や工場、小売りなど夜勤や宿直の伴う職場の「眠りの知恵」には学ぶところが多い。

 とはいえ眠り方は古来、人それぞれだ。

 極端な例で言えば、ダビンチは4時間おきに15分横になる独自の睡眠法を編み出した。

 対照的なのはアインシュタイン。毎夜10時間以上眠り、一説にはかの相対性理論

 ベッドでひらめいたと伝えられる(立木鷹志著「夢と眠りの博物誌」)。

 眠りも目覚めも、調べれば調べるほど奥が深い。日本が敗退したとはいえ、W杯はこれからが佳境だ。

 眠りのアンカーをしっかり下ろし、熱戦を楽しみたい。』


う~む、なるほど‥‥。眠りは「アンカースリープ」が大切なのですね‥‥。

最近の私は、おかげさまで、夜中にトイレで目を覚ます回数が、1回で済むようになりました。

午後10時頃に眠りに入ると、だいたい午前0時から午前1時までの間に目が覚め、

トイレに行った後は再び眠りに入り、午前4時過ぎには目が覚めて、

午前5時の起床時間まで寝床でまどろむというのが「日常」になりました。


何事にも「ものぐさ」な私は、コラムに登場するアインシュタインのように、

毎夜10時間以上眠れるような毎日を送りたいです。眠れても何もひらめかないとは思うけど‥‥。

認知症予防を学ぶ

今日4日の朝日新聞デジタル版「耕論」は、『認知症の予防どうする』というタイトルで、

認知症を予防するために「もっと運動を」「禁煙を」といったさまざまな知見がある。

 認知症はどう防いだらよいのか。そもそも予防にこだわること自体、

 人を追い詰めてはいないのか。』という問い掛けに対して、

 いつものように3人の有識者の方が意見を述べられていましたが、

 そのなかでも、映画監督の関口祐加さんの次のような意見が、私には参考になりました。


『「認知症はとにかく大変」「人格が壊れる」と、

 いまの社会はこの病気に対するネガティブなイメージがあふれています。

 その中で不安を募らせ、高齢者や親たちに

 「もっと予防に取り組んで」と追い込んではいませんか。

 親に運動を無理にすすめたせいで関節が傷み、かえって歩けなくなったという話も聞きます。

 人は十人十色。みんな違っていて個性があるのに、画一的な教育によって抑えつけられている。

 認知症はその抑圧を解き放ち、本来の個性を取り戻してくれる。

 この病気は、日本にとってむしろ福音だと思うんです。

 このまま認知症の人が増え続けるのが問題だと言われますが、

 本人は幸せを感じていることもある。

 認知症が問題だとしたら、本人ではなく周囲にとって、です。

 予防もいいけど、むしろケアのプロを育てるほうがもっと大事です。

 病気の状態だけでなく本人の性格、それぞれが歩んできた歴史を踏まえた、

 その人にあったケアをできる人材です。

 そうしたプロによるケアは本人の安心につながり、周辺症状もやわらぎやすい。

 いまのように、ケアの多くを家族が負担し続けるのはもう限界にきています。』


今年卒寿を迎えた私の父は、めっきり足腰が弱り、

また、最近は、同じことを何度も繰り返し発言するようになりましたが、

おかげさまで認知症の症状もなく、毎日自転車でおやつを買いにスーパーに行ったり、

碁会所に通ったりするほか、自宅に居る時には、

主にテレビの「囲碁・将棋チャンネル」を見て一日を過ごしています。


同居している私と妻は、本人のためにと、デイサービスに通うことを勧めたりしても、

戦中派の父は一向に聞く耳を持ちません。

もし、父が認知症になっても、関口さんの言われるような「ケアのプロ」が身近におられたら、

家族はとても助かると思います。

でも、なんだか、父よりも私の方が、認知症になる可能性が高いような気がします。