しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

3党合意のゆくえ

雪斎先生のブログ「雪斎の随想録」が
最近更新されていないので、ちょっとさびしい思いをしていましたが、
本日(19日)のmsn産経ニュースの「正論」に
「3党合意を発展させ停滞克服を」を投稿されているのに気づき、嬉しく思いました。

雪斎先生の今回の論評の要点は、ズバリ冒頭の三行にあると思います。
社会保障・税一体改革に絡む民主、自民、公明3党の修正協議が落着した。
この落着は、日本政治における「重要なことは何も決められない」状態からの脱出に向けて、
漸(ようや)く一歩が踏み出されたひとつの「転機」として評価されるべきものであろう。』

どうやら雪斎先生は、
自民、公明両党と民主党内非「小沢・鳩山・菅」系議員との提携によって、
安定した政権の枠組みを構築し(すなわち大連立…??)、
「重要なことは何も決められない」状態から脱出することをお望みのようです。

また、同じ日の朝日新聞の「天声人語」には、次の記述があります。
『時の首相が野党と組んで、自党の仲間とやり合う。長い憲政でも珍事に違いない。
 もはや政党の体(てい)をなさず、取り繕う策も尽きた民主党は、
 割れるなら早いほうがいい。政治家個々の責任が問われる時局である。
 責任と酒の重さを受け止めるバーテンの手は、もろもろを混ぜ合わせて未知の味を生む。
 この日本、政界再編のカクテルに酔う暇(いとま)はないのだが、
 それなしには前に進まない。
 消費増税に白黒をつけたら、「この指とまれ」をやり直し、政治の厚い皮をむく時だ。』

私には政治の世界はよく分かりませんが、
政界再編の足音がヒタヒタと聞こえてくるような気がしています。
日本を覆う閉塞感や不安感を、なんとか政治の力で打破していただきたいものです。

それにしても、
野田佳彦首相の「後見役」、藤井裕久民主党税制調査会長の次の言葉は、極めて単純明快です。
『消費税がいかに日本の社会保障にとって大事か。
 「おまえはけしからん」となったら選挙に負ければいい。それだけのことだ。』