今日の日経新聞の生活面では、パワハラを取り上げていました。
組織の中で部下職員を持つ方には、いろいろと参考になることが書かれています。
記事は冒頭、次の記述から始まります。
『かつては職場に厳しさで恐れられる管理職がいたものだ。
理不尽な命令や嫌がらせは論外だが、
仕事の厳しい指導は若手の成長を促す面もある。
だが最近は「厳しさ=パワーハラスメント」ととらえる風潮が広まる。
指導なのかパワハラなのか。判断に迷い、しかりにくい状況が生まれている。』
私が働く自治体の職場にも、
かつては「怖い」「厳しい」上司がたくさんいました。
そして、そのような上司はもう既に退職をされています。
(私があと数年で定年退職ですから、当たり前ですよね。)
私も上司からよく怒られ、落ち込むこともよくありましたが、
あくまでも上司としての指導の一環であって、当時はそれが普通の風景でした。
むしろ今では懐かしい想い出になっています。
それよりも辛かったのは、ある先輩からの「いじめ」「嫌がらせ」でした。
「仕事を教えてくれない」、「挨拶しても無視される」、「受話器を投げられる」等々……。
こうした理不尽な行為は、精神的に堪えました。
十二指腸に穴が開いて、夜中に救急車で病院に運ばれたのは、ちょうどこの頃の出来事です。
今から振り返れば、これは陰湿な「パワハラ」だったのかもしれません。
さて、企業のメンタルヘルス事業を手掛けるピースマインド・イープの萩原社長は、
誰もが加害者になるリスクがあるとして、
これを防ぐために、次の三点が大切であると助言されています。
①しかるときも、良い点を褒めることを忘れない。
②「やってしまった」と思ったら、その後の対処を忘れない。
③日ごろの意思疎通を欠かさず信頼関係を築いておく。
確かにそのとおりで、特に三点目が重要ですよね……。
自分自身も、部下職員を持つ身分になりましたが、
パワハラの加害者にならないよう、
さりとて、仕事上の指導はためらわないよう、
今後もコミュニケーション・アップに努めていきたいと思います。