一昨日(8日)の日経新聞「金融ニッポン」は、
「お金って汚い?教育の空白、1500兆円眠らす」でした。
「お金ってきれいなものですか、それとも汚い?」
全国の中学生や高校生に、このような質問をしたところ、
約500人の生徒のうち8割弱が「汚い」と答えたそうです。
「財テクの失敗や詐欺などのニュースを通して、
お金の悪いイメージが増殖し、子どものお金観をゆがめているのでは…。」
記事では、理由をこのように解説しつつ、
「経済の血液であるマネーを循環させ社会を豊かにするという
金融や投資の意義を、学校で教わる機会がほとんどない」と指摘しています。
大人になってもお金の知識が乏しいと、資産を守ることもままならないし、
普通の投資でも知識不足から思わぬリスクを負いかねないとか……。
確かに、私自身の人生を振り返っても、この歳になるまで、
金融や投資の意義を学校で教わったことは一度もありません。
記事に書かれているような「円高でも資産が目減りしない為替ヘッジの有無」
とかなんとかいわれても、私にはチンプンカンプンです。
では、なぜ日本では金融教育がなかったのでしょう?
記事では次のように書かれています。
「日本人が金融の知識が乏しくてもやってこられたのは、
終身雇用で賃金は毎年上がり、年金も約束どおり支給されるという、
社会全体の仕組みがあったからだ。」
しかし、それも
「バブル崩壊後の失われた20年を経た今、すべての前提が変わった。」そうです。
「金融を学び投資のリスクと向き合い成果を得る。
そんな自立した個人が増え1500兆円が動けば経済も活気づく。」
記事はこのように結論付けていますが、
そもそもお金がない私のような庶民は、リスクと向き合うこともできません。
いや待てよ、ひょっとしたら宝くじが当たるかもしれないので、
金融リテラシーは身につけないといけないかも……?