少し遅くなりましたが、ビデオに録画しておいた「カンブリア宮殿」を観ました。
番組ゲストは、孫正義ソフトバンク社長の弟で、モビータジャパン社長の孫泰蔵さん、
テーマは、「今こそ日本にシリコンバレーを!ITベンチャーで世界を目指せ」でした。
まずは、番組HPでの紹介文の一部を、次のとおり引用させていただきます。
『インターネットやスマートフォンの普及で、いま「起業」に強い追い風が吹いている。
そうした中、「日本を含む東アジアにシリコンバレーを作る」
「1000社のベンチャーを育成し、10万人の雇用を創る」。
こんな壮大な構想をぶち上げたのが、
起業支援を手がけるモビーダジャパンの社長、孫泰蔵だ。
あのソフトバンク孫正義社長の弟。
学生時代にヤフージャパンの開発リーダーを務め、
その後数々の起業を経験。今は「ベンチャーの卵」の育成に情熱を注ぐ。
起業家に経営ノウハウを叩き込んで、必要な資金も投資し、
なるべく多くのベンチャーを巣立たせようとする。』
番組の中で、強く印象に残ったのが、
孫さんの「遅れて来た思春期」という言葉です。
孫さんは、40歳を前にして、立ち上げた会社のうち、数社が軌道に乗りかけていたところ、
『俺はそもそも何がやりたかったんだっけ?』という疑問が湧いてきて、
上記のようなベンチャー企業の支援を決意することになったそうです。
「四十にして惑わず」という言葉もあるように、
孫さんは「遅れて来た思春期」という言葉を半ば謙遜して使いつつ、
実は壮大な決意を40歳を前にされていたのではないでしょうか?
孫さんの目指すものは、
アメリカのシリコンバレーのような「生態系」だそうです。
『日本発、日本オリジナルのものが
世界を席巻するのは時間の問題だと思う。』
孫さんのこの言葉も、閉塞感の漂う今の日本に勇気と希望を与えてくれます。
兄の孫正義さんが孫さんにアドバイスしたという次の言葉も印象的でした。
「20代のうちに、あらゆる苦労、失敗を全部しておけ」
チャレンジや挑戦をする者でなければ「失敗」や「苦労」はありません。
自分自身を振り返ると、
若い時に甘やかされて育てられ、苦労を身につけていなかったのが
今の軟弱で臆病な自分に繋がっているのではないか思うと反省しきりです。
番組を観て、今の日本には、
「起業」にチャレンジする多くの若者がいることを知りました。
今日の日記の最後には、
村上龍編集長の「編集後記」のうち、次の言葉を残しておこうと思います。
『黒船の来航以来、わたしたちは、変化は外側からやってくると刷り込まれてきた。
だが、すでにわたしたちは、
「自前の新しい黒船」を作ることができる時代を生きている。
起業を支援することで、孫さんは、単に変化への適応を目指しているのではない。
変化そのものを作り出そうとしているのである。』