しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

流行歌の絶大な影響力

昨日に続いて「流行語」に関する話題です。

グレープ(さだまさしさん)の名曲「精霊流し」が流行ったのは、
私が京都で浪人生活を送っていた昭和49年だったと記憶しています。

それ以降、約40年もの間、
私は、「精霊流し」は「ショーローナガシ」と読むものと思っていました。
ところが、今日(14日)の「日経Bizアカデミー」の
『【Web講座】梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」』を読んで、
精霊流し」は「ショーリョーナガシ」が正しい読み方であることを知りました。

確かに、国語辞典「新解さん」では、「ショーリョーナガシ」と表記されていますし、
パソコンで「ショーローナガシ」と打っても「精霊流し」には変換されません。

そして、次は「奥義」という読み方です。
私は当然のように、「オクギ」と読んでいました。
ところが、「NHK日本語発音アクセント辞典」では、
「オーギ」「オクギ」の順番で掲載されているそうです。

そういえば、NHKのアナウンサーが、とある番組の中で
「奥義」を「オーギ」と読んでいたようで、
私は最初、何を言っているのか理解に苦しんだことがありました。

さらに、梶原さんの解説によると、
「白夜」は「びゃくや」と読むと一般的に思われていますが、
1960年代までは「はくや」が「びゃくや」と同じぐらいに使われていたそうです。

それが、1970年に加藤登紀子さんが
知床旅情』(作詞・作曲 森繁久彌)で♪〜びゃくやは、明ける〜♪と、
白夜を「びゃくや」と歌ったことから
「白夜」=「びゃくや」が圧倒的になったと解説されています。

長々と書いてきましたが、梶原さんは、
言葉というものは多くの人が使用するものが「メジャー」となる定めにあり、
その際に「流行歌」の言葉への影響は大きいと述べられています。

先ほどの「精霊流し」も、
国民の8割が「ショーローナガシ」を支持しているとの世論調査があるそうです。
さだまさしさんの歌支持の新興勢力派」VS「辞書+仏典の伝統尊重派」??
「NHK日本語発音アクセント辞典」が
15年ぶりに改訂されるそうですが、さてどちらが採用されるのでしょう?

興味津々の話題です。