最近、現在従事している仕事と直接的には関連のない研修会に出席しました。
具体的には、今月24日(金)には、庁舎内で開催された防災啓発の研修会に、
26日(日)には、地元の町で開催された介護の研修会に、それぞれ出席しました。
どちらの研修会も、私にとって、とても有意義な研修会となりました。
そこで、研修会で印象に残ったことを、メモして残しておこうと思います。
まずは、防災啓発の研修会から…。
この研修会では、寺田寅彦の次の言葉が印象的でした。
『恐れなさすぎることはよくないが、恐れすぎることもよくない。
正しく恐れることが欠かせない』
講師の方のテキストを引用すれば、
「悲観的に想定し、楽観的に準備する」、
別の言い方をすれば、「正しくリスクを理解して、正しくリスクに備えること」が
防災の基本的心構えであることが理解できました。
南海トラフ沖地震は、私の生きている間は起きないかもしれませんが、
孫娘が生きている間には、確実に起きるであろうことが、
過去の歴史等から判断できるそうです。
この研修を通じて、
阪神淡路大震災と東日本大震災の教訓を、次の巨大地震に生かすことが、
今を生きる私たちの使命であると思いました。
次に、介護の研修会から…。
この研修会では、講師の先生の「介護施設の見分け方」のお話が印象的でした。
介護施設が、入所者のために良い運営をしているかどうかを見分けるには、
そこで働く職員の「目つき、顔つき、姿勢」を見れば判断できるというものでした。
これも講師の方のテキストを引用すれば、
「超」高齢社会では、「全員が主役」になることが課題ということでした。
具体的には次のようなものです。
・住民自らが学び、力をつけ、自らが社会資源となる
・年齢、病気、障害の内容や程度に関わらず、役割・役目がある
・世代を越えた“お互いさま”の精神と知恵と工夫
・官民一体となって乗り切る
また、「介護よければ終わりよし」という言葉も、とても印象的でした。
介護の基本方針として、
・積極的に自立支援を行う
・全介助の期間をできる限り短縮する
・最期の最後まで人間らしくあるよう援助する、といったものがあるそうです。
すべての人が、尊厳のある最期を迎えられる社会にするために、
私たちは介護にどのように取り組んでいけばよいのか、
今後、社会での自分の役割・役目はどのようなものがあるかなど、
いろいろと学ぶことの多い、実りある研修会となりました。