岡本全勝・内閣官房参与がご自身のブログで、
9月23日の朝日新聞デジタル版に掲載された『会社の飲み会、好きですか?』
というタイトルの記事のことを書かれていたので、私もさっそく読んでみました。
記事のなかでは、中原淳・立教大学教授(人材開発)の、次のような発言が印象に残りました。
『一度入社したら定年まで勤めることを意味していた伝統的な日本企業の雇用形態においては、
職場のメンバー同士が、家族のように密接に付き合うものとされました。
そこにいたのは、日本人で、男性で、正社員の人ばかり。
彼らの結束を高めるために一番簡単なチームビルディングの方法が、
「飲み会」だったのでしょう。
性別役割分業が徹底され、長時間労働を受け入れた日本人男性の働き方と
密接に関係していました。
でも、1980~90年代以降、職種や労働時間などを限定して採用する雇用形態が登場し、
派遣や非正規雇用の人、共働き世帯や外国人も増えた。
皆が夜、同じ時間に飲むことには無理が出てきました。
若い世代の意識も変わりました。社会の不確実性が上がり、
一度組織に入れば給料が上がり続ける時代ではないからこそ、
彼らは「なぜこの仕事をするのか」「自分は何を目指すべきか」という意味や
目標を把握し、自分が今どの方向を向いているのかを誰かに教えて欲しいと、
切実に考えています。
「取りあえず飲んでいればどうにかなる」と考えるのは、思考停止でしょう。
上司と部下が定期的に一対一で対話する「1ON1ミーティング」や、
朝・夕に集まって課題や目標を確認する会を開く企業もあります。
飲み会を開くならば、子育てや介護中の人への配慮が必要です。
今の日本企業にとって一番の課題は、人材と人手不足。
誰かを排除したり疎外感を感じさせたりするマネジメントは、厳しいと思います。』
私はといえば、20代から40代にかけて、職場の仲間とよく飲みに行きました。
仕事が終わった午後10時過ぎから
日付変更線をまたいで飲みに行くことも、数えきれないほどありました。
でもそれはあくまで、気心が知れた仲間内の話であって、
直属の上司と飲むのは、職場の歓送迎会や忘年会などに限られていたように思います。
だって、直属の上司の批評や批判(端的に言うと悪口です)を酒の肴にして飲む酒ほど、
おいしいお酒はありませんから‥‥。ねぇ、Kちゃん‥‥。(苦笑)
こういう私と違って、記事に登場していた20代から40代の方は、
「会社の飲み会」についても、しっかりとした考え方を持たれていたので、びっくりしました。
結論としては、「たかが飲み会」「されど飲み会」だと思います‥‥。