岡本全勝・内閣官房参与が連載執筆されている日経新聞夕刊コラム「あすへの話題」、
昨日1日のタイトルは『仕事人間の反省』で、
コラムの冒頭には、次のようなことが書かれていました。
『駆け出しの頃、1週間、役所の建物から出なかったことがある。
明け方まで仕事をして、職場に泊まった。役所の「備品」のようだった。
でも「消耗品」にならなくて良かった。泊まったのは、上司に命令されたからではない。
覚えることがたくさんあって、仕事が楽しかった。
結婚後は帰るようにしたが、夜遅くまでよく飲みに行った。』
私は、岡本参与のように仕事人間ではありませんでしたが、
それでも若い頃は、職場で何度か徹夜をしたこともありますし、
残業後にはKちゃんをはじめ、職場の気が置けない仲間と、
日付変更線をまたいで飲みに行くことが数え切れないほどありました。
その一方で、一人娘の子育てや病弱だった実母の世話などは、
「仕事の忙しさ」を言い訳にして、妻に丸投げするような状態でした。
今から思えば、家事や育児から都合よく逃げていたのだと思います。(反省)
今はどうかというと、
午後5時15分に仕事が終わると、脱兎のごとく職場を退庁し、
午後5時30分発の郊外電車に乗るために、急ぎ足で駅に向かいます。
仕事帰りに買い物をする妻よりも早く自宅に帰ると、
ご飯を炊いたり、洗濯物を入れて畳んだり、父と自分の洗濯をしたりしているうちに、
あっという間に午後7時になります。
それからお風呂に入り、食事をしてその後片付けを済ませ、
洗濯物を干して時計を見ると、いつも午後8時を過ぎています‥‥。
それからこの日記を書き、翌日午前5時の起床に備えて午後10時前には寝床に入り、
睡眠薬代わりに本をパラパラと読んで、私の単調で平凡な一日が終わることになります。
ところで、岡本参与ご自身のHPでは、
仕事が終わっても帰宅せず、時間つぶしをしてから帰るサラリーマン、
いわゆる「フラリーマン」のことが書かれた朝日新聞の記事を紹介されていました。
さっそくデジタル版でその記事を読んでみると、次のようなことが書かれていました。
『日本では、勤務時間の長さで評価する企業体質と
「育児=女性」という考え方が根付いてきました。
こんな社会が、「育児や家事を急にやれと言われてもできない」
「仕事を理由に逃げたくなる」というフラリーマンを生み出したのでしょう。
しかし、その陰には、ワンオペ育児に苦しみ、
仕事と家庭に引き裂かれる思いに悩む人たちがいます。
フラリーマンをしている人は一度、そのことに思いをはせてほしい。
そして職場は、育児も仕事も諦めたくないと願うお父さんやお母さんを
応援してほしいと思います。』
また、岡本参与は、さきほどの日経新聞のコラムで、
『働き方改革は、職場での仕事の改革だけでは実現できない。
家庭、地域、趣味での過ごし方を、変えなければならない。
仕事人間にとっては、生き方と意識の革命だ。』
「仕事人間にとっては、生き方と意識の革命」ですか‥‥。
確かにおっしゃるとおりで、私はそのことに気づくのが遅かったために、
今まさに、後悔と反省と懺悔の日々を送っています‥‥。