しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

庭に咲く「白い花」

昨日7日の朝日新聞天声人語」を読むと、
「梅雨どきの花は白が多い」と書いてありました。

コラムでいう「白い花」とは、一つは「ドクダミ」、もう一つは「南天」で、
具体的には、次のような洗練された文章で、その「容姿」が紹介されていました。

『一輪挿(ざ)しにして眺めて、ドクダミを見直した。
 濁った感じの名前に似ず、
 白い十字の花と見える苞(ほう)はひっそりと清楚(せいそ)だ。
 スペード形をした葉の濃緑が、白をきりりと引き立てる。
 はびこるだの、けちくさいだの、雑草呼ばわりが申し訳なくなる。
 白い星を散らしたように木の下闇に咲いている。

『南天といえば赤い実だが、花はいまごろ白く咲く。
 といっても、枝にゴマをまぶしたように、一つひとつは小さくて地味だ。
 花の盛りにも、周囲の樹木などにまぎれて、それと気づかれぬことが多い。』

このコラムを読むまで、
「梅雨どきの花は白が多い」ことに全く気が付きませんでした。

実は、我が家の庭にも、ドクダミと南天の白い花が咲いています。
ドクダミは、石塀の隙間から生えることが多く、
雑草としか見えない父は、成長するまでにすぐ抜き取ってしまいます。

ですから、今白い花を咲かせているドクダミは、
他の植物に紛れて辛うじて育ったもので、
さすがに父も、白い花の可憐な魅力には勝てないのか、
抜き取ることができずにいるようです。

そして、もう一つの南天。
コラムでは、「周囲の樹木などにまぎれて、それと気づかれぬことが多い」
と書かれていましたが、
我が家の南天は、庭のほぼ中央で、威風堂々と白い花を咲かせています。

『湿潤とともに植物は生命力をみなぎらせて、次の節気はもう夏至
 1年もほぼ半分が過ぎることになる。』
コラムが指摘するように、月日の経つのは本当に早いと思います。

下の写真は、今日、帰宅後に撮ったものです。