今日23日の日経新聞「こころの健康学」は、
『シングルタスク実践~問題を縦に並べる』というタイトルの記事でした。
認知行動療法研修開発センターの大野裕先生は、
同時にいくつかの作業をするマルチタスク状態よりも、
ひとつの作業だけを行うシングルタスクの方がはるかに効率的だとして、
次のように述べられていました。
『いまの時代、いくつもの問題が同時に起きることも多い。
そうしたとき、私たちはつい、
同時に複数の問題に取りかかって一気に解決したいと考えがちだが、
それはしないほうがよい。
いくつもの異なった作業をするよりも、ひとつの作業をする方が、
ずっと集中力が高まるからだ。』
そして、お天気キャスターだった倉嶋厚さんに教わった話として、
「問題が複数あるときには、縦に並べることが大事だ」
ということを紹介されていました。
これは、専門的には課題に優先順位をつけることだそうです。
う~む……。これは意外でした。
私はこれまで、職場の上司や先輩から、
「たくさん問題があるときは横に並べて、どれを優先すべか、
どれからを手を付けるべきか、考えるべきだ」と教わってきました。
だって、問題を縦に並べてしまうと、
一番下に埋もれてしまった問題を、いつの間にか忘れてしまいそうですもの…。
しかも、それが案外、緊急かつ重要な問題だったりして……。
あぁ、そうか……。大野先生が言われているのは、
問題に優先順位をつけるまでは横に並べて、
優先順位が決まったら縦に並べて、シングルタスクに行動することなのかな…?
横に並べて優先順位もつけないまま、あれもこれも同時に問題に手を付けることが、
一番非効率なのかもしれません。
縦か、横か?シングルタスクか、マルチタスクか?
どちらにしても、心身を壊すまで仕事をする必要はないのでは…。
これが私の結論です。