働き方改革や長時間労働の是正が課題になっているけれど、
ではその実現ためにはどうすればいいのか?
今日30日の日経新聞に掲載された「全面広告」で、
佐々木常夫・元東レ経営研究所社長が、
「こうすればできる」「これならできる」という7つの提案をされていました。
その7つの提案とは、次のような項目でした。
①会社のため、仕事のためだけではなく、自分の幸せのために仕事をする。
②なにか減らせないかをみんなで考え共有し、実行する。
③働き方改革に、仕事効率化に、データベースは大きな武器です。
④「短いことはいいことだ」へ、仕事観、価値観の転換を。
⑤トップがその気になって行動すれば、変革の風土が生まれ、会社は変わります。
⑥時間的な強制をすると、人間はなんとか工夫するものです。
⑦新人も「さん」づけで呼ぶ。上司・部下の関係がフラットに。
これらの提案項目には、それぞれ簡単なコメントも書かれていたのですが、
全部は書ききれないので、私が特に印象に残った①と④について、
この日記に書き残しておこうと思います。
まず、①です。
『自分の幸せを考えれば、家族のことや友人たち、
趣味、コミュニティーのことなど、仕事以外のことも大切になります。
働き方改革は、どのような人生を送りたいかを問いかけているのです。
仕事ばかりで老後はどうするのですか。』
次に、④です。
『長時間労働は、1時間でも長く働けば結果がついてきた
高度成長期の古い仕事観です。長時間労働は業績とは無関係なのです。
新たな仕事観を示すのがリーダーの役割です。』
う~む、なるほど……。
私も自分の仕事人生を振り返ってみると、
働き方改革や長時間労働の是正は、昔から議論があったように思います。
ただ、①や④のような考え方や意識は、当時は希薄でした。
私が所属していた組織でも、トップに近いような人たちが、
若い頃に月に何百時間も超勤をしたことを平気で自慢していましたから……。
今回、政府が推進している「働き方改革」に、
佐々木さんの言われる「どのような人生を送りたいかを問いかけている」
というメッセージが含まれているとすれば、
国民全体でその実現を目指す価値があり、また、必要があると感じた次第です。