昨日19日の日経新聞「こころの健康学」は、
『退職後に沈む心~関心あることに時間を』というタイトルでした。
コラムの執筆者、認知行動療法研修開発センターの大野裕先生は、
『年度末が近づき、3月いっぱいで定年になって
これまでの仕事から離れる人も多いのではないだろうか、
こうした生活の大きな変化は、
こころや体にかなり負担になることがわかっている。』
とコラムの冒頭に述べられていました。
昨年3月末で定年退職した私も、去年の今頃は、
再就職先がどこに決まるのか、そこではどんなことが待ち受けているのか、
いろいろ心配することが多くて、落ち着かない日々を送っていました。
このあと、大野先生は、
職場から離れなくてはならなくなって落ち込む人は少なくないとして、
次のように述べられています。
『仕事に限ったことではないが、大切なものを失ったと思うと心が沈み込む。
一人置き去りにされたような心細さを感じたりもするだろう。
そうしたときには、趣味でもボランティアでも、
自分が関心を持っていたことに時間を使うようにすることが役に立つ。
仕事をしているときにそうしたことを始められていればよいのだが、
なかなかそうした余裕はなかったかもしれない。
だからといって、そうした自分を責めても問題が解決するわけではない。
退職してからでも遅くはない。まだこの先、10年、20年ある。
少し時間をかけて、楽しいことややりがいのあることを少しずつ始めてみることだ。
こころに元気が無くなったときには、
自分が関心を持っていることや楽しいことをしていると
少しずつ元気が戻ってくることを示す科学的根拠がたくさん報告されている。
退職後は自分が自由に使える時間がたくさんある。
その時間をいかして、充実した生活を送るようにしていきたい。』
生活の大きな変化によって、退職後に心が沈んだのは、
大野先生ご指摘のとおりなのですが、
大野先生が書かれている内容と、私が置かれている状況が違うのは、
私の場合、再就職先は休日・休暇が少なく、
退職後は自分が自由に使える時間が、現役時代よりも減ってしまったことです。
ただ、そんな状況のなかでも、
「楽しいことややりがいのあること」を私も早くみつけて、
元気で充実した生活を送るように心掛けたいです。
ちなみに、この日記を毎日書くことも、その一つだと思っています。