今日6日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、
児童文学作家・中川李枝子さんの
『本を読むにはエネルギーが必要です』という言葉で、
いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『オビや目次を眺め、頁(ページ)を繰っているうち、ある文章に目がとまる。
引き込まれもすればがっかりもする。
が、ひたすらそれをくり返す中で、 すごい本、
つまらない本を嗅ぎわけるこつを憶(おぼ)える。
楽して未知の世界はこじ開けられない。
課題図書を読むだけ、言われて感想文を書くだけでは
「幸福発見の貴重な技術」は身につかないと、児童文学作家は言う。
「子どもはみんな問題児。」から。』
う~む、なるほど……。
短い解説だけれど、「楽して未知の世界はこじ開けられない」とか、
「課題図書を読むだけ、言われて感想文を書くだけでは、
幸福発見の貴重な技術は身につかない」とか、含蓄のあるお言葉があり、
また、深く考えるところがありました。
自らを振り返ると、「すごい本、つまらない本を嗅ぎわけるこつ」を、
未だに身に付けることができていません。
ということは、本を読むことに
本人が思うほど「エネルギー」を消費していないのかもしれません。(苦笑)
要は、本に対するリスペクトが欠けているということでしょうか……。(反省)