自身が設計された松山市の「坂の上の雲ミュージアム」に、子ども向けの「こども本の森」図書館を整備し、
松山市に寄贈することを計画している、という記事が掲載されていました。
同時に、安藤さんへのインタビュー記事も掲載されていましたが、そこには次のようなQ&Aがありました。
Q 本を通じて学んだこととは。
A 文学とはこんなに奥深く、心を豊かにしてくれるものかと感動を覚える一方で、
子どもの頃にもっとこの世界に触れておけばよかったと深く後悔しました。
これからの社会を支えていく子どもたちには自分と同じ後悔をしてほしくない。
幼い頃からできるだけ多くの本と出合って、自由に考えて感性を育んでもらいたい。
そんな思いから、「こども本の森」をつくる取り組みをスタートしました。
Q松山の子どもたちにメッセージをお願いします。
A 本を読むことは心の中で旅をすることです。ページをめくるたびに新しい世界が広がっていきます。
この「心の旅」を通して、生きる力を身に付けてほしい。
常識にとらわれない広い視野で物事を考え、勇気を持って行動する力を。
そして「坂の上の雲」の3人の主人公のように、
ここ松山から、明日の世界へ飛び立っていくんだという志を持ってほしいと思います。
インタビュー記事によると、安藤さんは、子どもの頃はろくに本を読むことができず、
読書の楽しさや大切さに気付いたのは大人になってからで、「坊ちゃん」を初めて読んだのも
20歳を過ぎてからだったそうです。
はぃ、私も安藤さんと同じように、子どもの頃にもっと本に親しんでおくべきだったと、
深く後悔している大人の一人です。
そして、「本を読むことは心の中で旅をすること」は、実に素晴らしい名言ですよね‥。
安藤さんの思いが詰まった施設が立派に完成することを、今から楽しみにしています‥‥。