フォークデュオ「ビリー・バンバン」のことが書かれていました。
最初は要点だけ抜粋してこの日記に書き残そうと試みたのですが、
割愛する箇所がないほど心に沁みる内容だったので、その全文を次のとおり引用させていただきます。
『今秋刊行された闘病記『さよなら涙 リハビリ・バンバン』の著者は、
伸びやかなハーモニーで知られる兄弟デュオ「ビリー・バンバン」である。
菅原孝さん(73)と進さん(70)。兄は脳出血に倒れ、弟もがんに見舞われた。
二人を訪ねた。3年前の春、弟が大腸がんの手術を受ける。
2カ月後、今度は兄が夜中に搬送される。
「さすがに一時は僕らもおしまいかと思いました」と弟が言えば、
兄は「いまも毎朝起きるとアーッと声を出して自分の生死を確認しています」と話す。
デビューから48年。低音の兄がベースを弾き、高音の弟がギターを奏でる。
「白いブランコ」「さよならをするために」。ヒットにも恵まれた。
だが葛藤に悩んだ時期も長い。弟は「目指す音楽が違ってギクシャクする。
兄弟は正面からぶつかっちゃうんです」。
リハビリに耐えて兄が声を取り戻し、音楽活動を再開した。
兄は車イスで登場し、不自由な左手を隠さない。「半身マヒなんかにへこたれないと伝えたくて」。
3年遅れで実現した結成45周年コンサートはさながら闘病報告会のよう。
弟が歩み寄り、兄を支える。数秒間、立ち姿を見せた兄は「病気でもっと大変な人がいっぱいいる。
僕も頑張るからみんなも頑張って」と語る。
脳血管疾患をわずらう人は全国に110万人以上、がん患者は160万人を超す。
これまで通り恋や愛を歌うビリー・バンバンに加え、
病と闘う人々を勇気づける新デュオ「リハビリ・バンバン」の境地を広げてほしい。』
さて、ビリー・バンバンといえば、平成26年3月7日(金)に、
特別ゲストとして出演されていて、
私も当日は、お二人のさわやかで心温まる歌声を堪能させていただきました。
その時はとてもお元気そうに見えたお二人が、その後、苦難の闘病生活を送られていたことは、
このコラムを読むまで知りませんでした。
コラムを読んで、お二人の「再生への道のり」をお手本に、
このところ病気がちな私も、「負けずにもうちょっと頑張ってみよう」と心に誓った次第です。