七十二候では「雀始めて巣くう」(3/21~ 3/25)です。
いつものように、『こよみのページ』のHPを読んでいると、「暦のこぼれ話」というコーナーで、
「昔の春分の日は影が薄かった」として、次のように書いてありました。
『今日は、春分の日。現在はまだ、祝日の一つとして「春分の日」があるために、
一応はその存在が顕かな春分ですが、昔は大分影が薄かったようです。
和歌や俳句などでは「立春」をテーマとして詠まれたものは沢山ありますが
では本日の「春分」はというと‥‥。見る影も無し。
春分が季節の変わり目と云うこともなく、何かの目印になるというものでもないからでしょうか。
~(略)~ それともう一つ影が薄くなる理由として思い浮かぶのは、
春分の日は、お彼岸の中日でもあり、
この「お彼岸の中日」のほうが、人々の生活の上では重要で、
それがために、このお彼岸の中日という言葉の陰で、影の薄かった春分は
ますますその影を薄めてしまったのかも。 ~(以下、略)~ 』
う~む、なるほど‥‥。勉強になります。
また、『俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)のページをめくってみると、
「幹つたふ 春分の日の ひかりかな」(岡部名保子)という句が掲載されていました。
春本番のような句の情景が自然と目に浮かんできますが、
あいにく今年の春分の日は、冬に逆戻りしたような気温で、今も冷たい雨が降り続いています‥‥。
追記
年度末でなにかと慌ただしい日々が続いていますが、
今日の春分の日は週の中日で、老体にとっては有難い休養の日となりました。