今日28日は、平成30年の仕事納めの日です。
気力と体力の衰えを日々自覚しつつ、毎日午前5時に起きてお弁当を作り、
仕事から帰宅後は諸々の家事に追われ、また、約一か月に一度の通院治療を続けながら、
おかげさまで、なんとか今年一年も仕事を続けることができました。
定年退職前の、約10年間の管理職時代と比較すると、
仕事に対する責任の度合いは格段に軽くなったものの、
一職員としての仕事量は、当時の倍以上になった実感があり、
いつまで今の仕事を続けられるのか、自分に全く自信がないのが今の正直な気持ちです。
さて、この一年の日課の一つに、トイレに置いてある(トイレが置き場所でゴメンナサイ)
『日めくり子規・漱石~俳句でめぐる365日』(神野紗希著:愛媛新聞社)に目を通すことがあります。
今日28日は、正岡子規の『隣住む 貧士(ひんし)餅を 分ちけり』という俳句で、
神野さんの次のような解説がありました。
『隣人の貧しい男に、新年を迎える餅を分けてやった。
隣に住む貧士とは、松山出身の門人・寒川鼠骨(そこつ)。
陶淵明の詩において貧士とは、世に流されず己の道を求めた清廉潔白の士として尊ばれている。
鼠骨は、給料のいい「東京朝日」と「日本」、どちらの新聞社に入社すべきか子規に相談。
子規は「もっとも少ない報酬でもっとも多く働くほどエライ人ぞな」と諭し、
鼠骨は「日本」入社を決めた。そんな彼を、子規は清き貧士と称したのだ。』
はぃ‥‥、分かりました。
仕事に対して弱音や愚痴ばかりを言っている自分が、ちょっと情けなくなりました。
昨日の「通俗道徳」とは明らかに異なる、明治の人の「気概」「求道の精神」というものを、
私も少しは見習わなくてはなりません‥‥。
- 作者: 神野紗希
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