寒波が和らぎ、晴れ間も覗いた穏やかな大晦日となりました。
さて、大晦日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、詩人・長田弘さんの
『けっしてことばにできない思いが、ここにあると指さすのが、ことばだ。』という言葉で、
いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『死んだ人は「どこにもいない」のではなく、「どこにもゆかない」のだと、詩人は言う。
死んだ人は私の記憶の中にあって「年をとらない」。そうと知って、歩くことをやめた。
ここが「いちばん遠い場所」だと気づいた。
死んだ人、話すこともなかった人ともここで語らうことができるようになったと。
言葉になりえないものを大切にするために言葉はある。詩集『詩ふたつ』から。』
はぃ‥、私にもなんとなく理解できます。
ところで、この一年も、私にとっては、「ことば」を探す日々でした。
気弱で小心者の自分を、一歩でも前に進めるために、
朝日新聞の「折々のことば」や「天声人語」、日経新聞「春秋」といった一面コラムをはじめ、
新書や小説などの本もできるだけ読むように努め、
そのなかから、自分の心の琴線に触れる「ことば」を見つけ、この日記に書き留めてきました。
来年も、気力と体力が続く限り、この「ことば」を探す旅を、自分なりに続けていきたいと思っています。
さぁ、もうすぐ新しい年がやって来ます。
つたない私の日記に、この一年、懲りずにお付き合いしていただき、ありがとうございました。
ご家族お揃いでのつつがないご越年と、来る平成31年が、
皆さんにとって、幸多き年となりますようお祈りします。