しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ある「覚悟」とは?

昼過ぎから雨が降り続いている今日、特に目的もなく愛媛新聞に目を通していると、

『老後夫婦「覚悟」を~男女の違い理解し平穏に』というタイトルの記事に目が留まりました。

その記事の冒頭には、次のようなことが書かれていました。


『仕事、家庭、子育て、介護と多忙な半生を駆け抜けてきた夫婦は、

 夫の定年退職を機に大きな転換期に突入する。「男は仕事、女は家庭」が多数派だったシニア世代にとって、

 夫と妻だけの「共同生活」は初体験も同然。ストレスを乗り越えて平穏な老後を手にするには、

 ある「覚悟」が欠かせないと専門家は指摘する。』


そして、専門家の指摘として、次のようなことが書かれていました。

『夫と妻が心底分かり合うことはないと覚悟せよ、との主張は、脳科学的にも言えるらしい。

 人工知能研究所の黒川伊保子さんは「男と女はあらゆるシーンで正反対の答えを出す装置」と指摘。

 男女の脳の違いをしっかりと理解することが、老境の夫婦に安寧をもたらすとの見解を示す。

 近著「定年夫婦のトリセツ」(SB新書)では、問題を解決したがる「男性脳」と

 共感を欲しがる「女性脳」との間で会話がかみ合わないのは、ある意味で当然と分析。

 複数の課題に臨機応変に対応する「女性脳」に対し、個別に集中して完璧を期したい「男性脳」は

 家事を巡って「ムカつき合う」ことも多いと指摘する。』


う~む、なるほど‥‥。「心底分かり合うことはない」という「覚悟」が必要なのですね‥‥。

私は、河合隼雄さんの『こころの処方箋』(新潮社)に書かれている

「男女は協力し合えても理解し合うことは難しい」を格言として肝に銘じています。

いわく、『われわれは男女が互いに他を理解するということは、ほとんど不可能に近く、

また、時にそれは命がけの仕事と言っていいほどのことであることを、よくよく自覚する必要がある。』

でも、現実は、理解し合うどころか、協力し合うことも難しい‥‥。


そういう現実の私たち夫婦には、果たして安寧はもたらされるのでしょうか‥‥?

それはおそらく、私の努力次第なのだと思います。