今朝放映された「NHKニュースおはよう日本」の「おはBiz」を見て、
「年輪経営」という言葉を初めて知りました。
「年輪経営」とは、長野県の寒天メーカー「伊那食品工業」の最高顧問、塚越寛さんの経営理念で、
「いたずらに規模拡大を追わず、樹木が年輪を重ねるように、
ゆっくりと永続的な成長を目指す考え方」とのことで、それを学ぼうと、
会社には大手企業の視察が相次いでいるそうです。
番組HPから、関口キャスターと塚越さんとのQ&Aを抜き出してみました。
Q 急成長はよいことではないのか。
A 急成長が続けばいいが、未来永ごうは絶対ない。急成長の後には急激な下降もある。
その時にリストラとかいろんな問題が起きてくる。
そういうことがないようにするのが、いい世の中になるのではないかという希望がある。
Q 年輪経営を参考にしたいと訪ねてくる企業が最近多くなってきていることについて。
A 価値観の変化が始まったと思う。
生産性、お金、成長、そういうものだけではない価値観が生まれつつある。
「マネー イズ ハピネス」という早とちりがあるが、決してそうじゃない。
幸せはもっと違う形だろうと私は思っている。
う~む、なるほど‥‥。
高度経済成長の恩恵をどっぷりと受けて育ち、「成長神話」が身についている私に、
価値観の転換と意識の改革を迫っているような気がしました。
なお、塚越さんはこのほかにも、
「思いやりを持った経営者であるべきだ。
社員の幸せを達成しなかったら、自分の幸せもないと思っている」とおっしゃっていました。
はぃ、確かに素晴らしいお考えだとは思いますが、それはそれで、所詮は「利益あっての企業」‥‥。
ここでも、「富は創造しなければ分配できない」という信仰から、私は抜け出すことができません。
頭がどうしょうもなく固いのでしょうね‥‥。(反省)