しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一つ、また一つ

先日、我が家の奥様が、一輪挿し用の「沈丁花」を買ってきて、玄関に飾っていたところ、

「一つ、また一つ」と、白い花が咲き始めました。

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すると、タイミングよく、今日の愛媛新聞「植物楽(がく)~ボタニカルアートの世界」に、

沈丁花のイラスト付きで、次のような記事が掲載されていました。

『中国原産で沈香(じんこう)の香りがし、花の形が丁子に似ることが名の由来。

 裏が赤の4弁は花弁ではなく萼(がく)片。

 まだ寒さが残る中、身を寄せ合うように咲く白花は香りも豊かで、すがすがしい風情がある。

 雌雄異株であり日本で植えられているものはほとんどが雄木。

 果実を見ることはまれだが、東京の小石川植物園では赤い実を見ることができる。』


「花オンチ」の私にとって、「沈丁花」といえば、ユーミンの名曲「春よ、来い」が思い浮かびます。

♬ 淡き光りたつ にわか雨 いとし面影の沈丁花

  溢るる涙の蕾から ひとつひとつ香り始める

  それはそれは 空を越えて やがてやがて 迎えに来る

  春よ 遠き春よ まぶた閉じればそこに 愛をくれし君の なつかしい声がする


玄関に置かれた沈丁花の蕾が、「一つ、また一つ」と、その姿が白い花に変わるごとに、

春が「一つ、また一つ」と近づくのを、この目でしっかりと見届けたいと思います。