梅雨前線が停滞しているせいか、こちらでは、雨が降ったり止んだりの、不安定な天気が続いています。
ただでさえコロナ禍で日本全体が疲弊している時に、
豪雨災害による二重三重の困難な状況が生じないことを、切に祈りたい気持ちで一杯です。
さて、昨日11日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、公共政策学者・佐藤仁さんの
「与えられたものを選ぶという行為を重視するよりも、選べる対象の幅を広げることが重要である。」
という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「環境保護」といった誰も反対できない政策で国家が地域に介入する時、
強制移住や補助金依存などの形で、従来そこにあった自然との関係が壊されることが多いと
公共政策学者は言う。
社会政策では国家が示す限られた解決策から選ぶより、
そもそも問題が起きない方策をみなで幅広く考えるほうが重要だと。「反転する環境国家」から。』
国の政策に唯々諾々と従うことではなく、より良い方策の選択について、幅広く議論することの大切さを
ご指摘しているお言葉だと私なりに理解しました。