今月26日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、フランスの歴史家・エマニュエル・トッドの
「今持つべき目的は、何か素晴らしいことをしようというのではなく、
酷(ひど)すぎる状態になってしまうのを避けることです。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『民主主義は対立する複数の意見を許容するものである以上、
危機に際しても「完璧な解決策を期待してはいけない」と、フランスの歴史家は言う。
それを乗り越えようにも「政治的な無秩序の度合いが変わる」だけ。
何かに救いを求めるのでなく、もたつきながらも「泥の中を通り抜ける」ことが肝要だと。
「大分断」(大野舞訳)から。』
う~む、なるほど‥‥。
『何かに救いを求めるのでなく、もたつきながらも「泥の中を通り抜ける」ことが肝要』ですか‥‥。
まるで今現在のコロナ禍の、政府と国民の対処方針を示しているかのようです。
さて、ここ数日の朝夕の冷え込みで、
我が家のドウダンツツジやヤマモミジも、ようやく紅色が濃くなってきました。
それはそうですよね‥。明後日からは、もう12月ですもの‥‥。

