昨日に続き、朝日新聞一面コラム「折々のことば」から‥‥。
今月3日は、作家・サン・テグジュペリの
「人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して
忸怩(じくじ)たることだ。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『忸怩たるとはここでは「責任を感じる」ということ。郵便物を搬送する飛行士が遭難した。
看護にあたる僚友は、彼が「人間のあいだに新たに建設されつつあるもの」に
自ら職務を通じて繋(つな)がっていると感じていたと言う。
人々の歓喜や悲嘆と自分は無縁でないと。
20世紀フランスの作家の自伝的小説「人間の土地」(堀口大學訳)から。』
多くは語りません‥‥。時節柄、普段に増して、重く心に響く言葉だと思います。