今日の愛媛新聞に、「身捨つるほどの祖国はありや」というタイトルの本の広告が掲載されていました。
この本の著者とその内容にはほとんど関心がないのですが、
この広告を見て、寺山修司の代表的な短歌、
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」を思い出し、
久しぶりに本棚から、『ポケットに名言を』(角川文庫)を取り出してみました。
そこには、この歌のほかに、次のような名言の数々があります。
・なみだは人間の作るいちばん小さな海です
・人類が最後にかかる、一番重い病気は「希望」という病気である。
・「すべてのインテリは、東芝扇風機のプロペラのようだ。まわっているけど、前進しない。」
・明日何が起こるかわかってしまったら、明日まで生きるたのしみがなくなってしまうことだろう。
・私は私自身の記録である。
・あたしはあなたの病気です。
コロナ禍の今、読み直してみると、なかなか味わい深い名言が並んでいることに気付きます。
特に、「まわっているけど、前進しない」なんか‥‥。