昨日に続き、今日も朝日新聞一面コラム「折々のことば」から‥‥。
『歴史は「誰かが何かをなすべきである」と提案する人よりも、
むしろ「何かをしている人」を必要とするのです。』という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『時代の課題を指摘する時は雄弁なのに、
いざ誰がその実行にあたるかとなると想像力もとたんに貧弱になると、チェコの作家は言う。
「問題はそんなに単純ではない」とまた指摘を重ねるのだが、
必要なのはそれぞれの生きる場所で、課題を一つ一つ具体的に解決してゆく覚悟だろう。
「カレル・チャペックの闘争」(田才益夫訳編)から。』
う~む、なるほど‥‥。
政府は新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、
今月7日にも東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象に、緊急事態宣言を再び発令するそうです。
期間は1カ月程度を想定しているとか‥。
そんなコロナ禍のなか、今日の言葉はズシリと重く、私たちにのしかかります。
「必要なのはそれぞれの生きる場所で、課題を一つ一つ具体的に解決してゆく覚悟だろう。」
「覚悟」ですか‥‥。
これ以上の感染拡大を防ぐためには、国民一人ひとりに、この「二文字」が必要な気がしてきました。