ここ数日、天気予報では「お天気マーク」なのに、すっきりとしない曇り空の日が続いています。
オミクロン株の感染拡大が続く、今の世相のように‥‥。
さて、今月23日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、G・K・チェスタトンの
「われわれは死者を会議に招かねばならない。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『伝統とは「死者の民主主義」だと、英国の作家は言う。
誰も「出生の偶然」によって権利を奪われてはならないとするのが民主主義だとすれば、
誰も「死の偶然」によって権利を奪われないとするのが伝統である。
伝統は「平凡」な人から人へ手渡されてきた。
既に亡き人びとも、未生の人たちとともに、「輿論(よろん)」を紡ぐメンバーなのだ。
「正統とは何か」(安西徹雄訳)から。』
う~む、なるほど‥‥。
「伝統とは「死者の民主主義」」、「伝統は「平凡」な人から人へ手渡されてきた」ですか‥。
未来が見通せない今こそ、私たちは「死者のお知恵」を拝借する必要があるのかもしれません。