朝から降り続いていた雨も、昼過ぎには止んで、日差しが届くようになりました。
我が家の庭の、大小二つのヤマモミジは、雨上がりに新緑が一層映えて、見頃になっています。
さて、今日の日経新聞文化欄に、作家の久間十義さんが、
「みんな夢の中」というエッセイを寄稿されていました。冒頭、次のような文章で始まります。
『年配の方なら「みんな夢の中」という歌謡曲をご存じだろう。
《恋はみじかい夢のようなものだけど‥‥》で始まる、あの歌である。最近頭の中でこの歌が回っている。
もちろん、恋をしているからではない。主眼は「恋」ではなく「夢の中」にある。
このところずっと夢の中で生きている気がしてならないのだ。‥‥』
はぃ‥、年配の一人である私は、もちろん、高田恭子さんが歌う「みんな夢の中」を知っていますし、
大好きな曲でもあります。
♬ 恋はみじかい 夢のようなものだけど 女心は 夢を見るのが好きなの
夢のくちづけ 夢の涙 喜びも悲しみも みんな夢の中
このエッセイのなかで久間さんは、コロナ禍の今、
「何だかおかしいと思う。しかし、どこがおかしいのか、さっぱり分からない。
やはり自分は、いや、みんなが夢の中にいるのではないか?」、との認識を示されたうえで、
「培養カプセルに閉じ込められた未来と、そこから覚醒する未来の2つがあると空想することはできる。」
と述べられていました。
私たちは、夢から目覚めることができるのでしょうか‥‥?